キッチン横の窓から見えるレモンの木。植えてからかれこれ5なんになるが、花が咲いては落ちるを繰り返し、実がなることはなかった。ところがようやく5年目にして、立派な黄色いレモンちゃんが2つ実った。先日、ちょっきん、と思い切って収穫した。大地からのいただきものである。
一つは薄切りにして、同じく薄切りにした生姜と氷砂糖とを、交互に瓶に詰め込んだ。氷砂糖がじわじわとレモンと生姜の水分を引き出し、その水分がまた氷砂糖を溶かして、甘くて酸っぱい、そして生姜の辛味の混じったシロップになるらしい。
寒い夜に、お湯で割って飲みたい。赤ワインに入れるのもいいかもしれない。
もう一つのレモンは、小さく切って塩レモンにした。こちらも塩と共に瓶に入れておくだけの、お手軽レシピである。
当たり前だが、さっぱり塩味にしたい時の調味料として使うつもりだ。意外に、ホットケーキミックスと合わせて、塩レモンスコーンにするのも甘塩っぱくて好きだ。
窓から見えるレモンの木は葉っぱだけになり、冬空の下、いかにも寒そうだ。いただきものに欲張りは禁物だが、来年はいくつなるかなあと、楽しみに眺めている。