お隣さんから、庭で採れた大きな甘夏を 5つもいただいた。指なんかじゃ到底むけそうもない、ガッチリとした皮のごつごつした甘夏に、私はひるんだ。
せっかくの甘夏を余すことなく美味しくいただくべく悩んだ結果、5つ全部をマーマレードにすることにした。
皮は、黄色い部分だけを薄くむき、細かく刻んで2度茹でこぼし、中の果肉は、薄皮を剥いた。それらをホットクックに投入し、砂糖をわさわさと入れてボタンをポン。
しばらくすると、部屋には、オレンジキャンディのような、甘みを感じる強いオレンジの香りが漂ってきた。
出来上がりの合図とともに蓋を開けると、水は一滴も加えていないのに、内釜いっぱいのホットつぶつぶオレンジジュースとなっていた。そこからさらに、半量ぐらいまで煮詰めて、ようやく大量のマーマレードが完成した。
ヨーグルトにかけてひと口いただいてみると、うむ、苦い。甘くない。でも、不味くはない。
大量にできたマーマレードは、お料理やお菓子、時には蜂蜜なんかで誤魔化しつつ、美味しくいただいていこうと思う。