留守番電話にお隣さんからのメッセージが残されていた。
「筍のご飯炊いたから、5時ごろ裏に出てきてー。」
残念ながら、私はお出かけ中で、日も暮れかけた6時ごろ自宅に着いた。すぐにお隣さんに電話をすると、
「帰ったん?筍ご飯炊いたから、裏に来てくれる?」
お隣さんと私は、わざわざ玄関からではなく、家の裏手で、ささっと受け渡しをする。
いただきもの返しとして、私の方からも、ふるさと納税制度でいただいた、鮭の切り身をお裾分けした。
お隣さんの作るものは、食べきれないだろうな、と思う量でも、思って食べ始めても、気がつけば食べ終えてしまっている不思議な魅力がある。
筍ご飯は、春の訪れと共に、密かに心待ちにしているいただきものの一つなのである。